職務内容
日本学術会議は、我が国科学者の内外に対する代表機関であり、国内における学術活動はもとより、各国アカデミーや国際学術団体を通じ、海外においても学術活動を展開しています。
特に、近年、地球温暖化や砂漠化などの環境問題のほか、エネルギー、水、食料、健康問題等の地球規模の課題が生じていますが、これらの地球的規模の課題に対して、各国の科学者と連携し、科学的知見に基づく政策提言を発出しています。
具体的には、「国際学術会議(ISC: International Science Council)」(140 以上の国・地域アカデミー及び、学術分野・領域ごとの 40 の科学学術連合によって構成される国際学術機関)や、IAP(InterAcademy artnership)( 約 140 余の科学アカデミー等が加入する国際学術団体)等への参画、G7 サミットや G20 サミットに向けた各国科学アカデミーによる共同の政策提言、持続可能な地球を維持していくために専門分野を超え幅広いステークホルダーが連携する国際協働研究プラットフォーム「フューチャー・アース」への参画、アジアの学術機関と協力して学術上の諸課題について議論、検討する「アジア学術会議」の開催等、日本学術会議は国際的な学術活動においてリーダーシップを発揮し、様々な面で世界の科学技術の進展に貢献しています。
これらの国際活動を積極的に進めるため、当会議事務局では内外において国際会議の開催又は国際交流事業の運営等の実務経験と実績を有し、これに係る広範な専門的な知識を有し、かつ語学力に優れた者を新たに採用することとしています。
今回募集する職員の職務内容は、次の①~⑥のとおりです。
① 「G サイエンス学術会議」(G7サミット参加各国の科学アカデミーが、G7サミットに向けて科学的な政策提言を行うことを目的として共同声明を作成し、各国政府首脳へ提出する会議)や「サイエンス 20(S20)」(G20 サミット参加各国の科学アカデミーが、G20 サミットに向けて科学的な政策提言を行うことを目的として共同声明を作成する会議)に関連した事務(各国アカデミー、国内の関係省庁及び専門家との調整・交渉事務等)
② 日本学術会議が加盟している国際学術団体(ISC 等)との調整及び交渉事務
③ 日本学術会議が開催する国際会議への外国人招へい等の各種国際会議開催に関する企画立案及び調整・交渉事務
④ アジア学術会議を始めとするアジア地域の学術交流に関する各国アカデミー等関係者との調整・交渉事務
⑤ 上記①から④に関連・付随する業務及び類似する事務(海外出張・国会対応含む。必要に応じて上記①から④以外の国際学術交流に関する業務をお願いすることがあります。)
⑥ 上記①から⑤に関連・付随する部下の指導・育成、活用
求める人材
以下の全ての条件に該当する者
(1)大学卒業程度の学歴又はこれと同等程度以上の学力を有すると認められる者
(2)自然科学、人文・社会科学の特定分野における専門的知識を有する者
(3)十分な英語力を有する者(TOEIC スコア 800 点以上若しくは英語検定準 1 級以上を有する者又はそれと同等の英語力を有する者)
(4)企業、非営利機関等に 20 年程度以上実務に従事し、国際会議、国際交流事業の運営等国際関係業務の経験と実績を有する者
(5)任期の始期から終期(令和 5 年 4 月 1 日から令和 6 年 3 月 31 日まで(予定))にわたり、継続して勤務が可能な者