VOLVEのナカの人、お見せします!
霞ヶ関から民間へ、民間企業から霞ヶ関へ。
転職したい!チャレンジしたい!
そう思ったあなたの支援をするプロフェッショナルが、VOLVEにはいます。
あなたのキャリアの悩みの相談役になるメンバーをご紹介します。
「国家公務員としてキャリアをスタートし、コンサル2社を経てVOLVEに参画した越境人」
幼少期から科学技術に興味があり、科学技術政策や大学の研究力強化等の支援に携わることを志して文部科学省に入省しました。
機構定員要求のとりまとめや、ライフサイエンス研究の倫理指針整備等の業務を経て、2014年にKPMG FASの戦略グループに転職しました。当時国家公務員からの転職は今ほど注目されておらず、特に文部科学省出身者は珍しかったと思います。公務員以外の就職活動をしたことが無かった私は、民間の情報に乏しく自分の職務経験の何がアピールできるのか全く分からない状態でした。当然ビジネス的なマインドや経験も無かったため、転職活動には非常に苦労しましたが、この時お世話になった転職エージェントの方が丁寧に私の話を聞いた上で後押しして下さり、転職に成功することができました。この経験はVOLVEに入社する上でのモチベーションの一つに繋がっています。
文部科学省からの転職の際には正直非常に迷いました。有識者の方々との検討会を立ち上げて制度を設計していくなど、国家公務員でないと出来ないやりがいのある業務も経験させて頂きましたし、ビジネス経験を持たない自分がコンサル業界でやっていけるのかという不安もありました。
最終的にはコンサル経験者で大学職員や教員として活躍している方もいらっしゃる事例を知り、自分に実力さえつけばいつか科学技術行政の世界にも帰れるだろうと考え、転職を決断しました。
KPMG FAS転職後は後述する通り様々な苦労はありましたが、上司から懇切丁寧に指導頂いたことでコンサルティングを楽しめる程に成長できたと考えています。今後もこの仕事を続けていくためには国際経験やビジネスの体系的な知識を拡充すべきと考え、MBAに留学し、幅広い業界に深くコンサルティングサービスを提供しているマッキンゼーに入社しました。マッキンゼーでは毎日チャレンジングな課題のオンパレードで充実した日々を過ごしておりましたが、ある日マッキンゼーのアラムナイの紹介で弊社代表吉井と話をする機会がありました。当初は吉井が当時厚労省で推進していたソトナカプロジェクトの関係で若手の段階でキャリアチェンジした私自身の転職経験を聞きたいとのことだったかと記憶しています。数回に分けてお話させていただいている間に、いつの間にか吉井がVOLVEを創業しており、突然言われました。「貴哲さんはいつVOLVEに来てくれるんですか?」。「えっそんな話だったんですか?」と非常にびっくりしました(笑)
国家公務員としての仕事は裁量が大きく、高名な大学の先生方ともお話する機会にも恵まれ、充実した経験でした。一方で、自分ではコントロールできない人事異動があり、自分の関心ある領域での専門性を構築していくことが難しい環境にもどかしさも感じていました。その中で、戦略コンサルティングファームで働いている大学の友人から自分の力でキャリアを構築しているストーリーを聞き、「こんな生き方もあるのか」と感じたことが、転職を考えたきっかけでした。
また、堀紘一さんの「コンサルティングとは何か」という本を読み、「企業の意思決定を支援する力は、将来的には日本の研究力強化の方策等々考えていくことにも役立ちそうだな」ということも感じておりました。
KPMG FAS転職直後は苦労の連続でした。コンサルはクライアントの皆様に具体的な行動を求める仕事のため、自分で何を提言しているのかポジションをとって表現する必要があります。一方で私は国家公務員としての仕事で、全ての関係者の方々に丸く伝えるような文書の書き方に慣れきっていました。マネジャーのレビューにより、スライドが真っ赤になって返ってくる毎日で、自分がこれまで書いてきた日本語は何だったのか。。。と悩みました。最終的には悩むのではなく、マネジャーのアドバイスに愚直に従えば良いんだなと気づき、改善していくことに成功しましたが、今から考えれば変なプライドが邪魔をしていただけでしたね。
加えて、仕事の優先順位付けも壊滅的に下手であったと思います。国家公務員で私の経験した仕事は非常にマイナーに思えるような点であっても炎上するリスクを持つ仕事でした。したがって、どんなに些細に思える仕事でも手を抜かずきっちり細かく丁寧に作ることが求められていました。一方、コンサルは究極クライアントの方々とコンサルティング会社との間で閉じる仕事です。真にクライアントのためになる業務に全力を注ぐべきで、その他の業務は優先順位を落とすべきですが、転職当時はこれが本当に苦手で全力で全方位に頑張り消耗していました。この点は今でも「ハードワークだね」というフィードバックを頂くことがあるため、改善しきっていないのかもしれません。プロジェクトを通じ、自分が集めたファクトと主張に基づいてクライアントの方々が納得して下さる過程をプロジェクトにおいて繰り返すことで、何が必要十分なのか、という感覚を磨いていくことにより克服していったのかなと思います。
一方で、国家公務員としての経験が役立ったと感じた主な点は2つありました。
一つは新しいトピックを積極的に吸収するマインドセットです。国家公務員として多数の異動を経験しましたが、例え赴任して1週間たっていなくても、国会議員からの質問や一般消費者からの問い合わせ等々に担当責任者として答えねばならないプレッシャーがありました。そのため、新しい業務に可能な限り早くキャッチアップして自分のものにしたいというマインドセットが自ずと鍛えられました。このマインドセットは数か月でプロジェクトが変わるコンサルの仕事においても非常に役立ったと思います。プロジェクトに対して積極的にキャッチアップしようとする姿勢をKPMG FAS時代の上司から評価して頂けたことで、見放さずに私のアウトプットをレビューして頂けていたと考えています。
もう一つ役立った点は、国家公務員時代に味わった数多くの調整業務です。多数の部署の意見をとりまとめたり、仕事の担当割り当てを決める等の業務を経験していましたが、例えば反発が起こる場合には何故その人は反対しているのか、個人的な感情なのか、或いは上司が反対しているのか等々根源的な理由を考え、代替策や緩和策を提案するという仕事のやり方をしてきました。コンサルは不定形なクライアントのニーズを具体化して応えていく仕事であり、クライアントが何を考え仕事を依頼してきているのか、当該要求を満たすためにやるべきことは何かを常に考える必要があります。国家公務員時代に経験した調整業務の経験はコンサルの働き方に十分適用可能な経験であったと思います。
国家公務員でもコンサルティングでも、目の前の人(クライアント)に対して良いアウトプットを出し、感謝される瞬間に私のやりがいは噴出します。雑多なキャリアを歩んでできた私ですが、文部科学省でもコンサルでも、本質的には人助けの仕事に興味があると再認識をしたことがVOLVE参画のきっかけになりました。VOLVEでの「越境」キャリア支援は自分の経験と同様、一人ひとりの候補者の方々に向き合い、困難なキャリア構築を支援させて頂くやりがいにあふれた仕事と考えています。
また、私が国家公務員であった時から大きな社会の変化を感じます。ライフステージや成長意欲等、個人の事情に合わせて仕事を選択していくことが、より一般化してきました。この人材の流動性の高まりに国家公務員の組織も対応していくことが求められていますし、管理職での中途採用の動き等、具体化した活動が出てきている状況です。この時代の変化を支える触媒となるなら今しかないと考えました。
まずは、国家公務員の皆様一人ひとりのキャリアのご相談に丁寧に向き合いたいと思います。自分自身の経験に加え、経営コンサルティングにおける物事の整理やアクションの具体化の経験を基に、皆様のキャリア構築を支援させて頂ければ幸甚です。
加えて、民から官への越境キャリア実現に向けた支援を考えていきたいですね。私自身国家公務員としてキャリアを始めたことに後悔はありませんし、官には官でしかできない仕事の魅力があります。加えて、昨今は国家公務員の働き方改革が叫ばれていますが、民から官への人材流入の拡大は、役所の組織を良くしていくインセンティブにも繋がっていくはずです。VOLVEで既に行っている民→官への転職情報の発信に留まらない、更なる事業の展開をVOLVEの一員として探っていきたいと考えています。
今後ともVOLVEでの活動をご支援賜りますよう、よろしくお願いいたします。
VOLVE株式会社は民から官、官から民への越境転職を支援します。霞ヶ関に特化した独自性の高い人材エージェントならではの求人案件、レジュメ・面接対策をご希望の方はぜひ、弊社ホームページからお問い合わせください。個人起点の越境キャリア・ジャーニーを伴走支援します。
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国家公務員での経験は民間企業での仕事には活かせないと思っていませんか?公務員の代表的なスキルである「調整力」を、幅広い企業で活かせる「ポータブルスキル」として解説しました。
https://note.com/volve/n/nc9dc71a6bd23
5月11日(木)VOLVEキャリアイベントを開催
【元マッキンゼー対談】採用担当×霞が関出身者「国家公務員の経歴、どう伝える?~職務経歴書編~」
登壇者:二ノ宮久美(VOLVE株式会社 事業開発マネージャー)、高橋貴哲(VOLVE株式会社 取締役)
”国家公務員で培うスキルや経験は民間企業で活きない”。民間への転職を考える官僚の中には、国会答弁の作成や担当係への割り振り等の総括業務を始めとした霞が関特有の仕事を、民間企業の人事にどう伝えるか悩む方が多いでしょう。そこで今回は、職務経歴書に焦点を当て、民間企業の人事目線で魅力的に感じる職務経歴書の書き方を解説していきます。その中で、官僚のスキル・経験を民間でも活きるポータブルなものとして言語化するノウハウもお伝えします。
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