1. はじめに
「大学~大学院で学んだことを続けたい」との思いで霞が関一本に絞り、技術系総合職で入省しました。もちろん入省当初において転職するつもりは無かったのですが、人間の価値観が常に変わりうることを実感しております。
2. 国家公務員での経験
いわゆる地方支分部局の現場から本省業務まで幅広く携わりました。ここ1~2年はESG投資関連の制度設計に携わり、省庁ならではのダイナミズムを感じられる職務でした。国全体を俯瞰する立場でありつつ、アカデミア一本では得られない実務的な視点を学ぶことができたと感じます。
毎日終電前後となるような激務の部署には配属されなかったため、8時ごろ登庁して英語などを勉強し、20~21時頃まで勤務して退庁する形が通常でした。
3. 転職に至った経緯:転職活動を始めたきっかけなど
3年目の職務においてESG×ファイナンスの分野に出会いました。非常に面白く取り組んでいたと同時に、国家公務員が抱く政策思想と、実際に利益を上げる必要のある民間企業の価値観にずれを覚えていました。私が新卒から定年まで霞が関にとどまった場合、真に世の中に沿った政策立案ができるかどうか自信がありませんでした。(いわゆる世間知らずによる絵にかいた餅で終わってしまう危険を感じていました。)
また、1年ごとにまったく異なる部署へ異動し続けており、面白い政策トピックであっても最後まで関わることができない状況でした。いわゆる「霞が関離れ」と言われる昨今の風潮も手伝い、転職活動を始めました。
4. 転職活動時の考え:エントリーする業界・企業の決め方や転職活動での軸など
夏から秋にかけてはコンサルタント転職で有名な他社で転職活動をしていましたが、あまり相性が良くありませんでした。noteなどを通じてVOLVEさんに出会い、お話しさせていただいたところ、非常にきめ細やかな対応に感激しお世話になることを決めました。
デベロッパーとの併願も考えていましたが、VOLVEさんには私のやりたいことをヒアリングしてもらった上で、コンサルタント業界をおすすめされました。デベロッパーは単純に落ちてしまったこともありますが、汎用的な武器を身に着けるためにコンサルタント職種に絞ったことはよい選択だったと振り返っています。
5. 転職活動を通じて:転職活動を通じて感じたことや、VOLVEの支援が有効であった点など
VOLVEさんのご支援は、ケース面接訓練とメンタルケアの双方で大変きめ細かく、転職活動のみならず今後の職業人生にあたっても多くの学びを得られました。
新卒時にまったく就活に励まなかった怠惰のせいでケース面接のケの字も知らず苦労したのですが、VOLVEさんには他社では考えられないほど丁寧にご支援いただきました。華麗な実績の皆さんに沢山時間を割いていただき、頼もしいやら申し訳ないやらでした。
メンタルケアに関して、転職活動を続けるにあたっては想像以上に重要なファクターだったと感じています。「私なんか・・・」という生来のネガティブ気質によって自分の実力に天井を作ってしまい、いくつかのケース面接で玉砕してしまったのは反省点ですが、VOLVEさんは常に励まし勇気づけてくださり、根気強く伴走いただけました。結果的に良いご縁が見つかり、感謝しております。
6. おわりに:新しい職場への意気込みや今後目指すキャリアパスなど
霞が関から企業へ飛び込むことには不安ばかりですが、社会に貢献したいという気持ちは変わりありません。官民の架け橋として、企業側のシビアな目線を培いたいと思います。