1 はじめに
私は国家公務員の一般職相当として採用され、財政に関する業務や、地方支分部局の業務の統括を行ってきました。採用された当時は、自分はきっと公務員として生涯働くのだろうと漠然と思っていましたが、様々な業務を経験していく中で、徐々に自分のキャリア形成に不安を感じるようになっていました。
2 転職に至った経緯
転職をしようと思った理由は、前述のとおり、自分自身のキャリア形成に不安を感じたためです。異動が多く、様々な業務を経験できてありがたいと思う反面、それぞれの仕事につながりがなかったため、専門性を築けていませんでした。また、霞が関での多忙な業務の中、これから先、家庭と仕事を両立させることができるのか、という点にも不安を感じていました。公務員以外の世界も見てみたいと思い、転職活動を始めました。
3 転職活動時の考え
転職活動を始めた当初、総務部門で従事した経験を活かして、一般企業の管理部門で働きたいと思っていました。国家公務員の転職先として多いのはコンサルティング会社ですが、民間企業で働いたことのない自分に務まるのか不安だったため、最初は希望していませんでした。しかし、VOLVEさんからの紹介で、公務員としての業務経験を活かせそうなコンサルティング会社があることを知り、視野を広げて転職活動を行いました。
4 転職活動を通じて
いざ転職活動を始めようとしてみましたが、職務経歴書の作成に苦慮してしまい、今までの自分の仕事は調整業務ばかりで、何も成果を上げられていなかったのではないかと思ってしまうことがありました。しかし、VOLVEさんに相談することで、自分では当たり前だと思っていた経験の中にも、強みがあることに気づくことができました。また、面接がうまくいかなかった際も、一つ一つの回答に丁寧にアドバイスをいただいたおかげで、変に落ち込むことなく、反省を活かして次に臨むことができました。公務員の業務や文化を深く理解されているVOLVEさんだからこそ、的確なアドバイスができるのだと思います。心強いサポートのおかげで、仕事をしながらでも転職活動を乗り切れましたし、自分の経験に自信をもつことができました。
5 おわりに
転職活動を通じて、働くことそのものに対して前向きな気持ちになれました。転職活動の面接時に採用担当者から、なぜ今の職場(国家公務員)を志望したのかと聞かれることが多々あり、自分は社会人として何をやりたかったのか、見つめ直す良いきっかけになりましたし、もし転職活動がうまくいかなかったとしても、今の職場でできることを精一杯やりたいという気持ちが湧きました。今回ご縁があり転職することとなりましたが、国家公務員として得た学びを糧に、新しい環境でもチャレンジしていきたいです。