1 はじめに
国家公務員7年目に突入し、20代も終盤に差し掛かり、社会人生活がなんとなく落ち着いてきた中、新しい世界に飛び込んで冒険したい!という好奇心が沸き上がり転職活動を本格的に開始しました。
2 転職に至った経緯
国家公務員時代は、数々の首脳案件に携われたり、通訳経験ができたり、大使館勤務もできたりと、国家公務員ならではのダイナミズムを感じられる貴重な経験ができました。と同時に、自分は何がしたいのかという根本的な問いに真剣に向き合うようになりました。特に、海外赴任が自分の価値観を模索し、確認する重要な期間でした。様々なバックグラウンドを持つ友人、同僚、カウンターパートなどとの出会いや仕事・勉強・趣味を通じ、自分が大切にしたいことが見えてきました。霞が関に帰ってきてからも、より俯瞰的に意思決定過程が見られることの面白さを感じる一方で、これまで培ってきた能力をベースに新しい世界で個人としての力を試してみたいという気持ちが増していきました。
3 転職活動、VOLVEさんとの出会い
新卒時に民間就職活動をしておらず、民間企業に関する知識が欠如している中、特定の業界・業種に就きたいという希望はなく、おおまかに以下のような軸で転職活動をしていました。
(1)もっとグローバルな環境に身を置きたい、(2)社会課題・文化・アートにも携われる、(3)裁量があり、個人のクリエイティビティが活かせる、(4)将来性がある、(5)成果・実力主義で生産性が重視される
このような抽象的な軸でVOLVEさんも困られたと思いますが、VOLVEさんには私の思いをよく理解していただき、業界を無理矢理絞るのではなく、終始私が大切にしている軸を中心に様々な業界のお仕事を紹介していただきました。
国家公務員の仕事への理解が深いというVOLVEさんの強みにも助けられました。官民の違い、そこから生じる国家公務員の転職の難しさもこちらから説明することなく理解していただきました。また、自分ではなかなか見えてこない国家公務員ならではの強みを気付かせていただき、信頼感を持って転職活動ができました。さらに、内定したら終わりというわけではなく、入社に際しても官民の違いなどについて教えていただいたことで、実際働き出して官民の違いに直面したときも、冷静に受け入れることができ、スムーズなトランジションができました。
4 そして今
転職して2か月が経とうとしていますが、上記の軸がかなり実現でき、転職して心からよかったと感じています。また、これまでなじみのなかった領域にも関心を抱くようになり、視野が広がっていることを実感します。
官の外に出たことで改めて感じる国家公務員の強みもあります。社会人としての基礎力(文言・手続き・現場のロジスティックスを始めとしたあらゆる場面での調整能力、マネジメント能力、マルチタスク能力等)を官の世界で徹底的に鍛えられてよかったと思っています。
官民それぞれの強みが分かる今、官民の交流が増え、お互いよい意味で刺激し合うことの大切さを身をもって感じています。まさに官民の交流の活性化に貢献されているVOLVEさんに敬意を表します。