2024年

テーブルの向こう側へ! 中央省庁で培った制度改正のノウハウ活用を目指して

38歳 男性 国立大学法学部 卒 TOEIC830点

転職前

中央省庁 総合職相当(事務系) 課長補佐級 常勤

転職後

大手通信会社モビリティサービス部門 IT・通信 政府渉外

1 はじめに

 私は新卒で中央省庁に就職後、約15年の勤務を経てこのたび民間企業に転職することといたしました。民間企業への転職を考えるようになった理由は、役所での様々な規制改革要望への対応を通じて社会に活力をもたらすのは民間の事業活動であることを意識するようになり、また制度改正にコミットすることを通じて得た、知識・経験を役所とは異なる立場から生かし、社会貢献をしたいと考えるようになったからです。

2 国家公務員での経験

 就職先の省庁での勤務の他、都道府県に3度、他省庁に3度出向しました。様々な業務に従事しましたが、特に交通関係の法律改正にコミットすることが多く、有識者検討会の運営、各種調査研究の実施、法制作業等を経験し、どのように関係者のコンセンサスを形成していけばよいか、どのような段取りと理屈付けをしていけばよいか、政治周りの対応をどうするか、社会への情報発信をどうすればよいかなど、制度改正を進めていくためのプロセス全般に習熟していきました。

3 転職に至った経緯

 規制改革要望に対応したり、制度改正の検討を行ったりする中で、民間企業と折衝する機会が多く、柔軟な発想力、アイディアを実現して社会に貢献していこうとする熱意と前向きな姿勢に感銘を受けていました。一方で、民間企業側には中央省庁での政策決定プロセスに対する知見が乏しく、要望をどのような理屈でブラッシュアップするべきか、どのようなタイミングで、どのように役所に打ち込んでいくのが円滑なのかよく分かっていないという弱みがあるということも感じていました。そうしたことを考えていく中で、もしかしたら、自分が民間企業において貢献できる知識・経験を持っているかもしれないと思うようになり、中央省庁において一通りの経験をして若干の停滞感を感じていたことも相まって思い切って転職活動を開始することとしました。

4 転職活動の進め方

 政策渉外とモビリティを軸として、政策渉外の人材を募集している事業会社や政策渉外を専門としているコンサルティング会社を中心に面談の申込を行いました。VOLVE様には、序盤の面談で自分の考えを明確に伝えていたこともあり、希望に合いそうな会社を数多く紹介して頂けましたし、職務経歴書の書き方について大変参考になる資料を提供して頂けました。

5 おわりに

 民間企業への転職後も政策実現のプロセスに通じた専門家として自社に貢献するとともに、社会に自分の足跡を残す仕事をしていきたいと思います。また、政策渉外だけでなく、新規事業の企画や財務等、経営全般にコミットしていける人材になれるよう研鑽を積んでいきたいと考えています。