2024年

第2子出産と育児に悩んだ転職活動の末に見つけた、15年の充実した公務員生活の次の新天地

38歳 女性 国立大学経済学部 卒

転職前

中央省庁 総合職相当(事務系) 課長補佐級 常勤

転職後

IT企業 IT・通信 政府渉外

1 国家公務員としてのこれまで

約15年の公務員人生では、就職した省庁のほか、他省庁・都道府県への出向や留学など、様々な経験をしてきました。私の場合、たまたまですが特に異動が多く(ほぼ毎年)、法改正やその施行、政策立案、政府内外の調整業務、現場対応など幅広い業務に従事することができました。
深夜帰宅が常態化している部署にもいましたし、国会や事案への対応で休日出勤が発生することも多々ありましたが、疲れを感じつつも、国の仕事を志した身として忙しささえも楽しみながら勤務してきました。

2 転職に至った経緯

きっかけは出産です。育児休業から復帰し仕事と育児を両立させる中で、労働スタイルでは継続できないと感じるようになりました。働き方改革やダイバーシティ推進についても、前進はしているものの遅々とした歩みであることに歯がゆさも感じていました。
30代での転職が当たり前になってきたという社会の変化も相まって、とりあえず情報収集だけでもしてみるかと大手転職サイトに登録しました。

3 転職活動を通じて

大手サイトに登録すると、学歴や官僚という肩書のおかげか山ほどDMは届きましたが、直近の経歴だけを見て短絡的に紹介してくるもの(例えば人事課勤務だから人事職など)やコンサル業が多く、私自身の価値観や仕事観にマッチするものには出会えませんでした。DMを通じて何人かのエージェントと話してみてもピンとくるポジションの紹介には至らず、「30半ば・子持ちの公務員の市場価値はこんなものか…」と感じていました。
そうした中、VOLVEさんは知人の紹介で知りました。ウェブサイトを確認し、越境転職コラム(「解剖!霞が関 『調整力』はビジネスでも使える?」は名作ですので是非御一読を)も読み、ここなら自分に合ったポジションを紹介してくれるかもと思ってお願いしました。 やりとりを開始してみると、さすが官民越境キャリアを支援しているだけあって、国家公務員向けのポジションをどんどん紹介していただけました。
転職をするに当たっては、現状何が足りなくて新しいポジションに何を求め、どうなっていきたいのかを言語化し、軸を決めていく必要がありますが、VOLVEさんは公共性の高い仕事に従事するマインドやそれに必要とされるスキルへの理解度が高く、自己分析を深めるための壁打ち相手として最適でした。
私自身の価値観や軸を理解した上で紹介いただけるポジションは、どれも魅力的に思えるものばかりでした。また、いくつか紹介される中で「こちらは関心は薄いかもしれませんが、××という点で公務員の仕事と共通する部分があります」「このポジションはあなたのこの経歴、この強みが活かせると思います」など、添えられているコメントも的確で、非常に信頼できました。
新卒時は公務員一本で受験し、民間就活はしていなかったこともあり、公務員の世界以外の知見はあまりなかったので、的確なリコメンドには大変助けられましたし、転職の進め方についても丁寧に教えていただけました。
最終的に行くことが決まったポジションも、実は私が活動している時点では企業側の募集意向は固まっていなかったのですが、会社のニーズをよく把握していらしたVOLVEさんが「絶対にマッチすると思うので」と先方に推薦してくださったのが面接にすすんだきっかけとなりました。各会社と関係を密に築き、官民マッチングを真摯に探っているVOLVEさんにお願いしたからこそ、今回、私は転職まで至れたのだと思っています。

4 おわりに

実は私は一度、諸事情により転職活動を中断しています。その後、第二子出産を経て活動を再開、転職に至ったので、VOLVEさんとは1年以上のお付き合いになります。転職活動を中断し公務員キャリアを継続する連絡をした際も、決断について賛成いただき、気持ちよく送り出してくださって、その好印象が転職活動を再開する際にVOLVEさんを選んだ理由の一つでした。
20代後半、30代の方は、キャリアとともに私生活とのバランス(特に女性であれば出産タイミング)に悩む方も多いかと思います。私も20代後半から、婚活、2回の出産、育児とずっと悩んできて、現在進行でワークライフバランスの悩みは尽きません。
ただ、悩んで考えているだけでは状況は変わらないので、転職を決意していなくても、もしそれが選択肢のひとつとして可能性があるのなら、まずは情報収集や相談をするつもりでエージェントにコンタクトを取ってみるのが良いのではと思います。比較検討した結果、やっぱり今の仕事が良いと思えば気持ちを新たに臨めますし、もし良いポジションが見つかれば思い切って踏み出してみれば良いので、何も損はありません。 いま悩みながら体験記を読んでいるあなたが、一歩前に進むことができるようお祈りしています。