1 はじめに
霞が関で15年間以上働いてきましたが、新しい事業、組織や仕組み作りといったことに関心が高まり、転職を考えるようになりました。新卒時は公務員試験しか受けませんでしたが、今回、転職を決断してとても満足しています。
2 国家公務員での経験
所属官庁では新設部局の立ち上げ、大型会議事務局の運営、広報や危機管理、また、出向先では営業企画のような業務など、関心のある業務に広く携わらせていただいたと思います。担当官の頃はとても忙しかったですが、最近は学習や自己研鑽の時間も十分とることができていました。また、仕事のお手本になる人も多く、環境的には恵まれていたと思います。
3 転職に至った経緯
霞が関の仕事に携わる中で、政策立案よりも、組織構築・マネジメントや新規業務の仕組み作りへの関心が強くなっていました。幸い所属官庁でもこれらに関連する業務に携わることができましたが、中長期的にはどのような仕事を任せられるかは運によるところが多いと感じていましたし、自分の関心分野についてより成長できる環境が他にあるのではないかと思うようになり、転職を考えるようになりました。
4 転職活動時の考え
組織に携わる仕事ということで、はじめはコンサルティングファームを考えていましたが、プレーヤーとして携わりたいという気持ちがあり余りしっくりきませんでした。そうした中、あるスタートアップをたまたま受けることになったことをきっかけに、①社員数100人程度で組織体制構築の必要性が高まっていて、②これから組織拡大や新規拠点立ち上げを行っていく方向にあり、また、③これまでの経験を活かしつつ新しい経験を積むこともできるような会社、という軸で転職活動を進めていくことにしました。そうした会社であれば、比較的直ぐに自分のバリューを発揮しながら、組織構築といった関心分野に携わり、新しいキャリアの軸も築いていくこともできると考えたからです。
5 転職活動を通じて
私の場合、年齢もそれなりに高い上に、公務員からの転職があまり一般的ではない業界・職種への転職を希望していたため、関心を持ってくれる企業はそれなりにあったとは思いますが、なかなか思ったように転職活動は進みませんでした。
そうした中、VOLVEさんは、なかなか難しいところを攻めようとしていると思っていたのではないかと思いますが、粘り強く私の興味に沿った会社を紹介し続けてくれました。そして何より、最終的に転職を決めた会社以外も含め、紹介していただいた会社が(他と比べても)ダントツで興味をそそるところばかりであったことが非常に印象的でした。
また、面接時も内定後も、事務的なことだけでなく心掛けも含め様々なアドバイスをしていただき、安心してステップを進めていくことができました。特に、私は面接で苦戦していたこともあり、面接を受けた会社からも出来るだけフィードバックをもらいたいと思っていましたが、そうしたリクエストにもVOLVEさんには非常に丁寧に対応していただき心強く思いました。
6 おわりに
私は転職して既に数か月経ちましたが、思っていたよりも公務員時代の経験を今の会社で直接活かすことができていると感じています。具体的には、全社プロジェクトのため、エンジニアや海外支店など社内の様々なアクターを纏め上げて案件を動かしていくといったプロジェクトマネジメントですが、これは想像以上に「これまでの経験を活かせる」業務だと感じています。霞が関にいると、実は価値の高いスキルでも言語化されていないことが多いですが、民間でも通じる言葉で自分のスキルを把握することはとても大切だと思います。この点、「解剖!霞が関 『調整力』はビジネスでも使える?」はとても有用な解説でした。
もう一つの「新しい経験を積む」ことに関しては、今の会社には様々なチャンスがあるためこれから精力的に取り組んで行きたいと思っていますが、中長期的にどのようなキャリアを構築していくべきかを具体化し、それに従って意識的に経験やスキルを身につけていくことが今後の課題だと思っています。
そして、転職先の服装(自由)や働き方(リモート多めのハイブリッド)も気に入っており、転職という決断をしたことにとても満足しています。